

我々が日常的に使用している便利な製品は沢山ありますが、いずれもその製品の用途に相応しい素材で作られています。金属製品であれば、金属の丈夫さや硬さを生かしたボルトやチェーンのような金属製部品として、製品を固定したり安定性を確保するのに使われています。また、熱をよく伝える性質は、鍋などの調理器具にピッタリです。しかし、どのような素材にもデメリットがあり、金属の場合は、錆びやすいことが問題です。
防錆剤というカテゴリーで販売されている製品には、フッ素コーティング剤が材料として使用されているものがあります。フッ素コーティング加工は、加工された物体に、新しく防湿性、撥水性という特性を付与することができます。金属の錆び付きを防止するためには、水を表面に付着させないことと、金属の酸化のために必要となる空気中の湿気を吸着させないことが必要です。これらはいずれも、フッ素樹脂被膜の撥水性と防湿性でもって対応が可能です。
金属製の製品は、外から水を浴びやすい、或いは、高湿度の場所に放置されやすいものが数多くあります。身近な例でいえば、自転車の金属部品もこれに該当します。フッ素コーティングの原理を利用した防錆剤で、金属部品そのものに撥水性と防湿性を付与すれば、環境がどうであれ、錆びにくさを維持することが可能です。